まったりのったりぐでぐで日記

本ブログは、一人三役でお送りする日記もどきです。
たまに小説も載っけます。
更新がとびとびなのは……どうか、堪忍を

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思い付きシーン

シーン3
「………?」
「……こんにちは」
「あっ、こ、こんにちは!」
「俺に、何か用か?」
「え? あ、そ、その……」
「……ふむ。ちょっと、時間はあるか?」
「じ、時間ですか?」
「まあ、無いなら無いで良いんだが……少しだけ、昔話に付き合って欲しくてな」
「昔話……」
「そこ、暑いだろ? 良かったらこっちに来いよ」
「あ、は、はい。し、失礼します……」
「………」
「………」
「……良い風だな」
「そ、そうですね……」
「……風と言えば、風谷家の連中は元気か?」
「え?」
「火殺とさくら……それと、藤華と桃華だよ。どうだ? あいつ等は元気にしてるのか?」
「は、はい。……あの、貴方は風谷家の方なんですか?」
「まあ、な」
「………」
「……俺は、誰一人救えなかった」
「……え?」
「ある時は大切な人を置き去りにして、ある時は大切な人を手に掛けて、ある時は大切な人を目の前で壊されて……いつだって失敗ばかりだ。いつだって、俺のやる事は上手くいかなかった」
「………」
「今回も失敗だったなあ……お前にそんな目で見られる事が、こんなに寂しい事だなんて思ってもみなかった」
「……え?」
「まあ、自業自得なんだけどな……折角帰ってきたのに「お帰りなさい」の一言も無いってのは、結構キツイ状況だぞ?」
「貴方、は……?」
「神は創造主を滅ぼした」
「……は?」
「創造主、孤独に耐え兼ねて涙を流す。涙より世界は生まれ、世界と共に神は生まれた」
「………?」
「数多の神々集い、創造主から影を引き離す。影は剣と化し、創造主の身体を引き裂いた」
「神話、ですか……?」
「戦争を生き抜いた神は三人。リーダー格の神は創造主の胴体と二本の首を手に入れた。副リーダーは二本の首を手にし、最後の神は尾だけを授かった。残り四本の首は粉々に砕かれて全世界に散布され、世界は命と法を手に入れた。それによって一度は死した神々も復活し、全ての世界には秩序が齎された……」
「………」
「六千年前、胴体と二本の首を用いて一つの命が生み出された。それは〈最強〉と呼ばれ、その呼び名の通り、誰も敵う筈のない存在であった……が、〈最強〉はいともあっけなく死を迎える。二本の首を用いて創られた、禍々しき災いの権化たる〈喰界樹〉に呪われて」
「………」
「けりを付ける必要があったんだ。放っておけば、奴はこの世界をも喰らっただろうから……だが、確実に帰って来れる保証なんて無かった。幾ら俺が〈最強を継ぐ者〉であろうとも、相手はその〈最強〉を滅ぼした相手なんだからな」
「だから……?」
「ああ。だから、お前等の記憶を奪った。〈喰界樹〉を倒せる自信はあったが……最悪、相討ちになる覚悟だったからな」
「………」
「すまない。他の連中にかけた封印は弱めなんだが、お前の記憶だけは特に厳重に封印させてもらった。お前の想いはあまりにも強過ぎて……根本からどうにかしないと、ふとしたきっかけで思い出しかねなかったからな」
「……寂しかったんだよ?」
「……すまない」
「ずっと、ずっと……本当に、凄く寂しかったんだよ……?」
「……悪かった」
「何をやっても満たされなくて、心に穴が空いたみたいで……辛くて、哀しくて……なのに、どうしてそんな気持ちになるのかも分からなくて……」
「……お前の事、甘く見てた。記憶さえ封じれば、それで済むと思ってた」
「馬鹿……センカの、馬鹿……!」
「ごめんな、ミール……もう、面倒事は全部片付いたから。俺はもう、お前を置いてどこかに行ったりしないから……」
「ひっく……うっ、ううっ……」
「償うよ。お前の為に何でもする。……だから、もう泣かないでくれ。俺が帰ってきたのは、お前を泣かせる為じゃないんだから……」
「何でも、するなら……お願いだから、黙って胸を貸して……!」
「……ああ」
「お帰りなさい……お帰りなさい、センカ……」
「……ただいま」

シーン4
「もう一度、恋愛すること?」
「そ。それが、ミールが全ての記憶を取り戻す条件なんだよ」
「……何、それ?」
「どこの純愛小説だ……」
「一応、ちゃんとした理由があるんだって。あの封印は強力過ぎて、俺の意思だけじゃ解く事が出来ないんだよ」
「対象の意思も重要になる……と、いう事か?」
「そうだ。あいつが心の底から……他の何もかもがどうでも良くなるくらい、一途に願わなければならない。それだけの意思を持たせるには、やっぱり恋愛するのが一番なんだよ」
「……確かに。ミールちゃんって、ちょっと生真面目過ぎるもんねー……」
「今もパーティの準備なんかしてるしな……」
「多分、俺の傍にいるのが恥ずかしいんだろ。おぼろげにしか覚えてない男の胸で、わんわん泣きじゃくっちまったんだからな」
「……もっと恥ずかしい出来事も、お前はちゃんと覚えてるんだろ?」
「ああ。でもそれを教えたら、余計に避けられるような気がするんだ……」
「……やっぱり、恋愛の基本は「焦らずじっくり」なのかしら?」
「……ねね、兄様。ちょっと思ったんだけど……」
「ん、何だ?」
「ミールの前で、こういう事をして見せたらどうかな?」
〔むにゅっ〕
「……何か色っぽくなったなあ、さやか」
「そりゃあ、もう十三歳ですから♪」
「でも、まだまだ私には敵わないよね♪」
〔むにゅっ〕
「……やめんか、この老人コンビ」
「「老人?」」
「シルバー」
「……寒い。兄様、物凄く寒いよ……」
「幾ら見た目が銀色だからって、その呼び名はあんまりだよ~……」
「えーい鬱陶しい! 泣き真似なんかしたって無駄だからな!? 嘘泣きだって、俺には通用しないからな!?」
「ですが、御二人の意見は悪くないと思いますよ?」
「ジェラシックパーク……もとい、ジェラシーは恋愛を盛り上げる為の大切な要素だからな」
「いや、お前等はあいつの性格を分かってないぞ? あいつの事だから、「私なんてどうでも良いんだ」とか「それでセンカが幸せになれるのなら……」とか何とか言って、身を引こうとするに決まってる」
「逆効果って訳ね」
「荒療治はやめておいた方が良いか……」
「最初に母さんが言ったとおり、「焦らずじっくり」が一番だと思う。妙な搦め手は、絶対に状況を混乱させるだけだ」
「……ちぇっ」
「折角、公然とセンカ君にくっつくチャンスだったのに……」
「……で、どうするんだ?」
「どうするもこうするも……恋愛以前に、友達からやり直さないといけないんだろうなあ……」
「……ホント、時間かかりそうだね……」
「ま、覚悟の上さ。てか、正直助かった」
「ん? どうして?」
「いやあ……完全に忘れられてて、他の恋人でも作られてたら、何て言うか俺ってば立場無いじゃん? あんな風に告白しといて、それにオッケーだって貰ったのに……「そりゃ無いだろ?」って気分になってたのは間違いないからなあ」
「……なるほど。お前が帰って来る前に、俺がミールを落としておけば良かったか……」
「バンカには無理よ」
「そうだよ。だって馬鹿だもん」
「馬鹿馬鹿バンカー」
「……兄貴、すっかり皆に馴染んだなあ……」
「いや、これはなじられてると思うんだが……」
「馬鹿バンカって、語呂が良いのよねえ」
「バンカの馬鹿、も語呂が良いと思うよ」
「……本気で、改名しようかなあ……?」
「うあー、あの兄貴が落ち込んでる……」
「で、「お友達から」って……具体的にはどうするのさ?」
「そうだな……まあ、一緒に遊びに行くとか」
「「交換日記」とかはどう?」
「うーん……ベタ過ぎて、ミールはちょっとひくんじゃないか?」
「あ、そうよ! 「裸のお付き合い」なんてどう!?」
「………………」
「……な、何よ? 何で皆、そんな蔑んだ目で私を見る訳?」
「………一緒に御風呂?」
「もしくは、夜の御相手?」
「どっちにしろ、順番すっ飛ばしてるよな……」
「嫌だねえ、空気を読んでない人って……」
「ちょっ、なっ……ち、違うわよ! ほら、ここは南の島でしょ!? ミールに露出度の高い水着を着させて、オイルを塗るとか……」
「オイル……」
「いやらしい……」
「大人って、不潔だ……」
「だから、何でそうなるのよぉ!?」
「はいはい。皆、母さんを弄るのはその辺にしといてやってくれ」
「えー? これからが面白いのにー」
「まあまあ、包丁が飛んでくから」
「それもそっか」
「じゃ、話もまとまったみたいだし、撤収ー!」
「おー!」
「うう……つ、疲れる……」
「お疲れ。……俺がいない間、ずっとあの連中をまとめててくれたんだろ?」
「ええ……ホント、あんたの苦労が良く分かったわ……」
「はは。あいつ等も俺に似て、誰かをからかうのが大好きな連中だからなあ……ま、とにかく。母さんの案、採用させてもらうよ。ありがとな」
「……ま、まあ、人生の先輩として、当然の事をしたまでよ!」
「……にしても……」
「え?」
「さやかは色っぽくなったのに……母さは本当に全然変わってないな。成長、完全に止まってるんじゃないか?」
「……セ~ン~カ~?」
「あはははっ! じゃ、あばよ!」
「待ちなさい! こんの馬鹿息子~!」
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  1. 2006/06/07(水) 19:05:42|
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