まったりのったりぐでぐで日記

本ブログは、一人三役でお送りする日記もどきです。
たまに小説も載っけます。
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RR、思い付き2シーン

 シーン1
「何だ、これは……?」
「雪……? どうして、この気候で……?」
「触らない方が良いよ」
「……っ! ドーフォ!?」
「〈最後の審判〉が始まったんだね。もう、あまり時間が無い……」
「〈最後の審判〉……?」
「これは裁きなんだよ。そして同時に、浄化でもある」
「浄化って……どういう事なのよ!?」
「この雪、変だとは思わないかい? まるで、光がそのまま結晶化したような……」
「……それで、何が言いたいんだ?」
「この雪はね、全ての闇を溶かすんだ。人間の中に……いや、人間だけじゃない。高度な自我を持つ全ての生命体の中にある心の闇まで溶かし、浄化させてしまうんだよ」
「それって……」
「そう、いわば洗脳だ。虹使い君は今、そういった生命体を強制的に聖なる存在へと変質させて……世界から、全ての争いを消し去ろうとしているんだよ」
「そんな……そんなのって……」
「間違ってる? 本当に、そう思うのかい?」
「………」
「彼は、人間に大切なものを奪われた。人間のせいで、いつもいつも幸せを奪われてきた………そして、ついさっき。一番大切な人を、また殺されてしまったんだ」
「その結果が、これだって言うの……?」
「心の中から闇が消えれば、人は聖人君子になる……この世から争いは無くなり、誰もが誰かの為に生きるようになるだろう。まさに理想郷、君達が望む世界の完成じゃないか?」
「私達が、望む……?」
「そうだろう? 君達はそんな世界を願っていた筈だ。〈正義の人間様〉に踏み躙られ続け、虹使い君と出逢わなければ殺され……いや、それはまだ良い方か。まるで道具のように扱われていたかもしれない、むしろそれ以下の扱いを受けていたかもしれない。……この世界は、完全に狂ってしまっているからね」
「……」
「君達は、本当に願った事が無かったかい? 「全ての〈人間〉が死んでしまえば」とか「この世にいるのが〈化け物〉だけだったら」とか……そんな感情を抱いた事が無いと、胸を張って言えるかい?」
「……それは……」
「虹使い君はね、ただ暴走している訳じゃない……全ての人間を〈浄化〉する事で、君達を救おうとしているんだよ」
「……違う。あいつはただ、現実を受け入れようとしていないだけだ」
「……ふーん?」
「だから、俺達が目を覚まさせてやらないと……あの馬鹿を、叩き起こしてやらないといけないんだ!」
「……そ、そうよ! こんなの、絶対に間違ってるわ!」
「お兄ちゃんは寝惚けてるだけだよ……本当のお兄ちゃんは、こんな事望んでないよ!」
「止めるんだ! 僕達の手で!」
「……君達如きが、虹使い君に勝てるつもりなの? 黒き月の力に覚醒した彼を止めて、世界を救うつもりなの?」
「別に、世界がどうなっても構わない……でも、そのせいで兄様が悲しむのだけは、絶対に嫌!」
「そ、そうです! 兄さんはいつだって、私達がやるべき事を教えてくれた……!」
「だから、今度は私達の番です! たとえセンカさんと争う事になっても……私達は、あの人を止めて見せます!」
「無理だと思うけどね……まあ、そこまで言うんなら頑張りなよ」
「……どうして、貴方は笑っているんですか?」
「いや、実に愉快だと思ってね。君達を大切に想う虹使い君と、虹使い君を大切に想う君達……それが殺し合わなきゃいけないんだから、世の中って物は本当に面白い」
「殺し合う、だと……?」
「ああ、そうか。君達は殺すつもりなんか無いんだね……でも、虹使い君はどうかな? 今の彼は完全に正気を失っている……黒き月だけじゃない、赤き月と青き月の封印も解かれてるんだ。……当然、だよね」
「殺戮者状態か……!」
「そゆこと。今の彼にとっては、君達もただの獲物……結界でも張って、縮こまってるのが正解だと思うけどね」
「だからって……センカが世界を壊していくのを、黙って見てろって言うの!?」
「別に、そんな事は言ってないじゃない。僕が言いたいのは、ね」
「私達が殺されるのが楽しみだ……って、事でしょう?」
「惜しい。確かに、君達が最愛の人に殺されるのも楽しみだけど……もしもその時、虹使い君が正気に戻ったらどうなると思う?」
「……!」
「虹使い君は完全に発狂。被害は拡大するだろうね……今のままでも、星どころか世界単位で侵蝕が始まってる。でも、もしそうなれば……このカルスターだけじゃない。ユラネルスも、デスウラーも……ありとあらゆる世界が、彼に壊されてしまうかもしれないよ?」
「そんな……」
「それでも戦うってんなら、強い人だけが行った方が良いんじゃない? 一人でも殺されたら……多分、その時点でジ・エンドだよ」
「………」
「今の虹使い君は、全世界の神が束になっても敵わない。何せ、〈尾〉は三個中二個が虹使い君の手の中。〈影〉に至っては歴史から忘れ去られている。唯一の勝機は、残り七本の〈首〉だけだけど……それも、二本は最後の〈尾〉とともにある。そして一本の首はこの星の各地に散らばり、残った四本は粉々にされて全世界に散布された……」
「……な、何? あんた、何を言ってるの?」
「なに、真っ向勝負で勝てる確率は限りなく零に近いってだけの話さ。……さて、見物だね。せいぜい僕を楽しませてよ?」
「ま、待てっ!」
「ふふふ、じゃあね……」

 シーン2
「兄様は、変だと思わなかった?」
「……何に対して、だ?」
「私が妹じゃなくて義妹として生まれてきた事だよ……本当なら、私はさやかじゃなく、桃華として生まれてくる筈だったでしょ?」
「………」
「やっぱり、諦め切れなかったんだろうなあ……だから、ただの妹じゃない。血の繋がりが無い義妹を選んだ。……それなら、もう一度結ばれる事が出来るから」
「だが……それじゃ、もう一度……」
「うん、繰り返しちゃうかもしれないね……でも、私は「それでも良い」って、心のどこかで思ってるんだよ」
「………」
「〈妹〉だったら、ずっと傍にいられる。〈妻〉や〈恋人〉と違って置いてきぼりにされる事なんかない……でも、決して相手の一番にはなれない。そういう目で見てもらう事なんて、まず間違いなく不可能……」
「……だから、さやかなのか?」
「うん……だから、私なの。私が義妹としてここにいるのは、置いてきぼりにされた切なさと、それでも愛していたという想いと……それ等が交じり合って、中途半端な感じになっちゃったからなんだろうね」
「中途半端、か……」
「この体質も、もしかしたらそれが原因なのかもね……〈精神〉が中途半端を望んだから、〈肉体〉もそれに応えてしまった。その結果、私は世界でたった一人の化け物に……ふふ、本当に馬鹿みたい……」
「さやか……」
「……私は、兄様が好き。本当の本当に大好き。でも……それ以上に、ずっと愛してるの。兄様には幸せになって欲しい。隣にいるのが私じゃなくても良いから、誰よりも幸せになって欲しい。……それが、私の願いなの」
「………」
「あはは……本当に、中途半端だよね。心も身体も中途半端で……本当に、嫌になっちゃう」
「さやか、俺は……」
「……行ってあげて」
「………」
「ミールのところに行ってあげて。そして……」
「あ……」
「伝えてあげて、兄様の気持ちを。兄様がミールの事をどう思ってるのか……あの天然娘に、教えてあげて」
「さやか!」
「私は大丈夫だよ。きっと、この感情もそのうち、全部〈愛〉に変わるから……ただの〈妹〉と、同じになるから」
「待っ……!」
「お願い、二人で帰ってきて。じゃないと、私……どうして良いのか、分からなくなっちゃうから」
「………」
「これからも、中の良い兄妹でいさせて。それが私の望んだ答えで、一番の幸せだから……」
「…………………分かった」
「……待ってるよ。ずっと、ずっと待ってる……だから、今度こそ帰って来てね」
「……ああ」
「あはは。ほんと、馬鹿みたい……これで兄様が帰ってこなかったら、本当にただの繰り返しだよ……」
「……繰り返させないさ、絶対に」
「うん……だよね、そうだよね」
「ああ」
「……行ってらっしゃい、兄様」
「行ってくる。……必ず戻るから、待ってろさやか」
「うん……」
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  1. 2006/05/30(火) 19:36:32|
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